人生において30代は何ごとにも決定的なライフイベントを迎える年代と言われています。平均寿命は女性では80代を超えるにいたり、100歳を超える年代の人口も7万人を超える時代が到来していますが、こうした方の人生を振り返ると、30代の年齢の過ごし方如何が、その後の人生を規定づけるとの所感を持つ方は多いようです。
人生を単に生きた年代の長さだけで見れば、まだまだ前半と見ることも出来ますが、もはや20代のように若さだけを頼りに駆け抜けるのは難しくなる年代であるのも確かです。充実した人生プランをかなえるための、時間やお金の使い方についてどのように考えれば、理想に近い日々を送ることにつながるのでしょうか。
自立した縛られない人生を送るためには、まず解決するべきなのはお金の問題です。30代と言えば、それぞれの職場においてすでに相応の責任ある地位にある方も増加してきます。責任や権限と共に給料などのサラリーも順調に増えるチャンスが大きくなります。老後の第二の人生にいたってもなお、お金の工面のために煩わしい思いをするリスクを小さくするには、お金を戦略的に確保するための対策に乗り出すべきときに遭遇しているといえます。
年功序列給料体系は過去のものとなった以上、時間を味方につけるとの考え方があります。長期的に生活水準を維持するために貯金に頼るだけでは心もとないのは真実。積み立て型投資信託などを活用して時間をかけて計画的にマネープランを立てることが必須です。そして縛られない生き方を実践するには、第二の人生も視野にいれてお住まいのスタイルを決断しておくことも30代のマストのタスクです。
自立した人生を送る上でのお住まいの考え方には、持ち家と賃貸の二つの選択肢があります。どちらを理想のプランと見るかは、価値観の違いがまさに反映される部分です。生活水準を維持するのにどちらが良いのかは、簡単には答えの出ない問題と言えます。必ずしも持ち家が自立した生き方にプラスになるとは限りません。お金の使い方も自分らしく生きることに着目すれば、年齢を重ねるごとに異なる賃貸の物権に居住するというのは、今後はますます増加するスタイルになっていくものと考えられます。持ち家を希望するならローンの返済期間なども踏まえて、積極的に資金計画から検討することが求められます。40代になってからでは、ローンの加納設定額も完済年齢との兼ね合いで厳しくなるからです。