新築じゃなくてもいい!中古物件の魅力
2019年10月04日
かつてはマイホームといえば新築物件が当然のこととされていました。建物は減価償却の関係で、建築後20年ほどが経過すれば資産価値は実質0と考えられており、木造住宅の多い日本では数十年程度で建て替えられることが前提になっていたので、中古物件をマイホームの選択肢に入れるという発想はほとんどとられていませんでした。
ところが最近では地方だけでなく、都市部においても家主がいなくなった空き家が増えています。中古物件は価格面でも新築物件を購入する場合に比べると、相場の2割から5割程度安い値段で購入することが可能です。
そして中古物件の市場が活性化しつつあるのは、リノベーションで住み心地が良く最新設備も備えた新築物権同様のマイホームを手に入れるスタイルが定着したことが関係しているようです。リノベーションに類似したものにリフォームがあります。リフォームは経年劣化などで老朽化したり破損した箇所を補修修理や交換するなどして、新築当時の状態に回復させることを目的にする工事です。
これに対してリノベーションは老朽化した水回りなどの設備の補修などにとどまるものではなく、最新の耐震性を持たせたり、新築当時を上回る住み心地の良さを実現するなど、新築物件を越える価値をマイホームに与える工事です。リノベーションでは時には間取りの変更も伴う場合があり、みすぼらしい状態の中古物件でも最新の建築物件かと見間違えるほどの仕上がりを期待できるのも魅力です。
中古物件のリフォームでは耐震性まで十分な強度を確保出来ない場合もありますが、リノベーションでは構造上の制限があるものの耐震性を高めるなどのオーダーにも対応可能です。また中古物件は価格のわりに、交通アクセスや商業施設・学校などの教育施設が近くに立地していることが多いのも魅力のひとつです。新築物件では価格面で周辺の交通アクセスなどの立地条件で譲歩せざるを得ない場合が多いのは事実です。これに対して中古物件では当然のように値段が安い、わかりやすい価格設定なので、リノベーションを踏まえて資金計画を立てれば理想のマイホームを入手するのも容易です。
中古物件は老朽化や耐震性などのスペック面で、新築物件に叶わないのは事実です。しかし中古だからと言うわかりやすい理由での安い価格設定や、リノベーションによる最新式の水回り設備をチョイスしたり、間取りの変更なども選択することで、リーズナブルに理想のマイホームに仕上げることができるのが大きな魅力です。